速乾性の接着物質をノズルから吐いて糸にする機能は、カイコの絹糸に代表されるイモムシに共通の機能なのだろう。アゲハの場合はイモムシとしての生涯を通じてこれを歩行用の足場にする。背の高い柑橘系の木々の樹上で強風に揺さぶられながらも葉っぱにしがみついて落下しない。スパイダーマンなのだ。