映画監督ルイス・ブニュエル(1900-83)は今日7月29日が忌日。 遺作『欲望のあいまいな対象』('77)の最後では、陳列窓の中の女性が、破れた血まみれのレースを繕う。あたかも処女作『アンダルシアの犬』(29)で切り裂いた眼を元に戻そうとするかのように。だがそのままで終らないのがブニュエルだが。